幼児期の歯科処置
最初の処置の段階で虫歯が神経まで達しているので、神経を取るという前提で処置をされたものと推測されるのです。
そのため、神経を失活させる薬を小さな綿球につけて歯の内部において神経が失活するのを待ったものと考えるのです。
乳歯が永久歯に生え変わる時期には、お口の中の様子だけでなく、成長を見極めながら処置を行うのが小児歯科の特長となっているのです。
そして、単に治療するだけではなく、お子さんの発達に合わせた適切な処置と、トラブル予防のためのアドバイスを行うのです。
神経を失活させる薬は昔ほど強力なものが存在しないため、2回の処置が必要だった訳なのです。
器具で触っても痛みを感じないようなので、神経が失活したとの判断ができるので次回からは神経を取る処置を行うのです。
お子様の歯のむし歯は減少傾向にあるようですが、甘いものを多く摂取したり、やわらかい物を食べることが多いという食生活の変化によって、正しい口や顎の成長が妨げられ、歯肉炎を併発したお子さまが増えてきているようです。
神経が失活しているので痛みは感じないはずですが小児は恐怖感から圧力が加わっても痛いと反応することがあるようですし、歯根の先から神経を取る器具が少し突き出る事があるようですが、この時には実際に痛みを感じるのです。
乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え替わるのです。
だからと言ってお子様の乳歯の虫歯を放置して良いかと言うと、決してそんなことはないようです。
神経を失活させるという判断が適切かどうかは意見が分かれるところですが、今後の処置についてはごく一般的な治療方法以外の選択はないと考えられているのです。
実は幼児期の歯に対する処置は、そのお子様の将来に大きく影響するようです。
咀嚼によって顎を動かすことで顎の発達が促進されるため、永久歯の歯並びは乳歯の時点で決定されると言っても過言ではないのです。
すべての乳歯は通常、5歳半くらいから10歳くらいまでの間に永久歯に生え変わるのです。とくに大きな虫歯を治療した乳歯はうまく根が吸収できず、永久歯が正しい位置に生えないことがありるのです。
このような場合は、早めに乳歯を抜歯するなどして永久歯の正しい生え変わりを促す必要があるのです。
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